農園について

- 代々続くりんご農家 -

これは、藤崎町誌に載っていた「藤崎町におけるりんご栽培の普及」についての記事です。

明治前期の藤崎付近の主な栽培者ということで、7人の名前が記されています。

間違いなければ、この中の唐牛庄助さんは当代唐牛冬仁のご先祖様。明治26年開園とあります。



それから約130年。
先祖代々、この藤崎町の地でりんご農家を引き継いで来ました。


これは、唐牛家の倉庫に眠っていた、かなり使い込まれた竹籠。

先代か・・・もしくはその前の先々代が使っていたのかもしれません。

今となっては、誰がいつまで使っていたかわからないこの竹籠、「津軽竹籠」という青森県の伝統手工芸品で、りんごを収穫するときの手籠として利用するものです。

根曲竹(ネマガリタケ)を編み込んで作ったもので、しなやかでありながら、丈夫で軽く、手塩にかけて育てた大切な収穫後のりんごに傷がつきにくいというメリットがあります。

りんご栽培を長らく続けてきたこの地で開発され発展した、大切なアイテムのひとつです。

中に入っているのは、りんごを色づける際に使用する、地面に敷く反射シートを押さえるためのワイヤー。こちらもかなり年期が入っています。

倉庫には、こんな看板もありました。
ちょっとレトロな雰囲気の、金属製のりんごネームプレート。

 

市場へ出荷する際に使用していたのでしょうか。

 

現在は使わなくなった道具たちですが、唐牛家の倉庫に眠っていた時代を感じるりんご農家ならではの品です。